行ってきました。
すごくよくまとまったお話で、ファミリーで安心して見られるお話です。妖精ちゃんたちが一生懸命に演じていてとてもかわいかったです。特に主演の福田花音さんは、黒目がちのとてもかわいい女の子で、歌も演技もダンスもとてもしっかりしていて(どんな大舞台でもOKなレベルの高いものでした)、舞台の中心をしっかり支えていました。立派です。そしてその妖精ちゃんたちを支える涼平さんたち大人俳優組の皆さんも、安定感のある演技で安心して物語の世界に浸っていられました。
ミュージカルとあったけれど、レミゼみたいにたくさんの楽曲が織り込まれた全編音楽劇ではなく、ストーリーの間にメインのキャラのソロが何曲か織り込まれている感じです。椿さんは、最後の全員合唱の箇所にアイルさんたちとバックで唄う感じで参加されていました。
椿さんの演じるロックは、若い頃恋人とそのお腹に宿っていた子どもを捨て、実業家として大成功を収めた・・でももう死期が迫っている男の運転手の役でした。(コスチュームは、貧乏太郎の上地さんのイメージです。パッツンの前髪と、股下ちょっと短めになってしまっている制服姿がかわいかったです)
ロックは、その男と娘を引き合わせようと一生懸命に考え動きます。
ロックは、きっと難しい数式や言葉は知らないかもしれません。ウソつくなんて思いつきもしないし、月給150万円(多分)超の意味は全然わからないのに、コーラ1本をおごってもらえることに大喜びするそんなちょっとズレてる青年でした。
でも、みんなに憎まれて、それを当然と受け入れてしまって哀しみの内に死んで行こうとしている男の真実を見つけたのはロックでした。そして家族の絆を再び結んだ。
ウソがつけないロックが、娘を父に引き合わせるためにウソをつくんだけど、それはどんなに苦しいことだったろうと思います。
理性がないのではない。感情がないわけではない。・・大人であって子ども、狂言まわしでもある役どころ。また、物語自体もおとぎ話の世界。
・・・大人の男性として普通の感性を持ち合わせている椿さんにとって、すごく難しい役どころだと思いました。
でも、ちゃんとロックは世界に生きていました。劇中の一個のピースになっていました。
ロックが愛しいです。
これからも、孫みたいにそばにいて、自分の笑顔と涙をたくさん会長にあげるんだろうな。会長の凍ってしまっていた心を溶かし「懺悔」の気持ちや本当に大切なモノを気付かせていったのは、ロックの純粋さと愛情かもしれません。
観る前に思っていた「夕焼けをロックだったらどんな風に見るだろう」
わかる気がしました。
・・・きっとね、綺麗な夕焼けの空に向かって笑顔で「ありがとう」って叫びぶのかな。『すごい、すごい、綺麗、綺麗・・・こんなに綺麗な空を見せてくれてありがとう 』って。
ロックは人の笑顔が大好きで、涙にすごく悲しくなるんだろうなって思います。
何の説明を読んだわけでもなく、椿さんの演技が椿さんの愛するロックを語ってくれているように思いました。
脚本の人物を精一杯愛して、魂を込め、命をあげる・・椿さんの演技はいつも優しいです。
★会場で、役者さんの写真セット(椿さんのもありました)が販売されていました。
カイ役の俳優さん高木俊さん、大人の肩を軽々と馬跳びできちゃう脅威のジャンプ力で、ダンスも歌もお上手・・メイクがこっていて最初「?どこかでこのお顔、この声」と思っていましたが、かえって調べたらやっぱりテニミュに出演していた俳優さんでした。
涼平さんは(涼平さんは、こだわりの職人魂の方なので、こちら HPも趣向を凝らしていらっしゃいます(*゜v゜*))、熱血パパ。息子も気の強い嫁もいらっしゃいました。夫婦喧嘩シーンや親バカシーンやソロの歌もあり、夫婦ケンカのシーンでは、バーのママさんである嫁に、水をオーダーしてポットごとドンと置かれ、しぶしぶ上蓋を開けてポットごとお水をあおっていました。お気の毒に~(涙)・・いえ(笑)です。でももちろんぐぐっと渋い大人のシーンでは、お話を引き締めます。刑事として最後苦渋の表情を見せる場面もあり、「先生」のあの表情が垣間見えて鳥肌が立ちました。
汐崎アイルさんは、劇中は物語を展開させるちょっと憎まれ役的な三枚目を好演。でも最後の挨拶でメガネを外した途端「王子様」オーラがあふれ出て、その眩しさにビックリ。メガネのわけがわかった気が(笑)クリスマスものだけに、全然伏線は無いのに観客の脳に自動伏線ができてしまって『奴はきっと何かあるに違いない』⇒『もしかして・・・実は隣国の王子様だったりして』・・なんてことも起こりえる美貌でした。
リズミックタウンのみんなの幸せを願う優しい余韻が今も心にあったかいです。